こじらせ備忘録

ずぶずぶな日々を粛々と気まぐれに綴ります

ジャニヲタが三代目の沼にハマった話

長いです。且つ簡潔に文章まとめる能力無く、注釈も省いた乱文です。お目汚しとなりますが暇すぎてどうにかなりそうな方、よければお付き合いください。(かなりバイアスかかっております。ご容赦くださいませ。)

 


 

生涯ジャニヲタとして暮らして行く人生だと思っていた。何度か担降りも経験したし、グループごとの色の違いに魅了されながら対象をとっかえひっかえして、批評ばかりする口うるさいジャニヲタのお局になるのだと思っていた(結局してるけど)。なのに、それは前触れもなく突然訪れた。三代目J Soul Brothersという底なし沼と出会ってしまったのだ。これは私がジャニーズというフィールドから飛び降り、LDHという新境地にたどり着くまでの軌跡とそれに伴う発見・所感を粛々と横柄に述べる記事である。(ジャニーズにも偏りあります。主にKAT-TUN、セクゾ、JUMPが守備範囲ですのでジャニーズと括ってますが、総評ではございません。)

 

1.好きになった話

【初期症状】

ジャニーズ以外の男性グループはまるで興味がなかった。EXILEの印象を述べるのであれば「ゴリゴリ、ジャージ、筋肉、年末になると毎年ライジングサン歌っている。」程度だろうか。三代目に至っては存在すら認知していない。

話は2014年末に遡る。ある日、最前線から離脱した年季の入ったジャニヲタを含んだ友人数名で歌番組を垂れ流しに見ていた。確かFNS。ひとしきり年の瀬恒例ジャニーズメドレーに沸いて、ドラゲナイのものまねをして盛り上がり、EXILE TRIBEが出てきた。するとオタク性質ではないリア充な友人が「この間、EXILE TRIBEのライブに行って来た!イマイチくんかっこいい!」と言い始めたのだ。

…は?誰?というかTRIBEって何よ、いつからEXILEは進化したの?さすがにバックダンサー多すぎない?などと、どよめきが起こった。非ヲタの友人が三次元をかっこいいと言う意外性があったため、この一声でジャニヲタvsリア充によるEXILE TRIBE質疑応答、解体作業が始まったのであった。

 

EXILEっていつのまにこんなに人数増えたの?」『これは全員EXILEじゃなくて、いろんなグループが集まってるの。』

EXILEJ-FRIENDSだと…てかATSUSHIいない!やめたの!?」『ううん、やめてない、ちょっと休んでるんだって。』

「さっきからカメラ目線で舌出してるジャニーズさながらの人、いったい誰にこの技習ったの?」『岩ちゃんね。最近覚醒して、すごい人気。』

「あの金髪の外人なにもの?」『ケンチさんは日本人だよ。』

 

そうして気付いたら何度も繰り返し再生していた。何ループかしていくうちに、この団体はEXILE、三代目JSB、Generationsの3グループからなる集合体であることが分かった。歌中でボーカル軍団が背後から迫り来る部分があるのだが、神々しい!と思えるまで目が慣れた。

自分の推しを指名したい性質の為、この中だったら三代目がいいと決め打った。周囲に干渉されない独自の個性があり、各々が自信に満ち溢れて見えたからだ。(KAT-TUNを彷彿とさせたのは言うまでもない。)それに自分の魅せ方を非常によく分かっている。今市くんの獣のような威嚇、岩ちゃんの挑発的なカメラ使い。この完成度はアイドルと言っても過言ではない。だがあくまで私はジャニヲタだ。そんな簡単に違う畑の人達の虜になってたまるか。しかもよりにもよってこんなおっかない集団…。余計なプライドが邪魔をした。

だがこれをきっかけにEXILEに抱いていたイメージが覆った。もっとコアで、ハードルが高いジャンルかと思っていたがアイドルを愛でるのと何ら変わらず、この人たちも推せるかもしれないポテンシャルがあった。ちなみにこの時点で臣くんに対しては何の感情も抱いていない。

 

 

【ジャニヲタのプライドを捨てるまで】

しばらく経ってもどうにも三代目の余韻が消えない。直近は愛くるしい小動物集団、Hey! Say! JUMPに愛情を注いでいたため「オス」のかっこよさを久しぶりに受けて脈が上がっていたのだ。

もっと三代目の事が知りたい。Youtubeをサーフィンしていたらラジオ(KOD)に行きついた。大きな衝撃だった。おいおいおい。この人たちこんな気さくなの?あんなにオラってるのにお口あけた途端ふにゃふにゃしてやがる(主に隆二くん)…メディアとのギャップありすぎだろ…。極めつけはボーカル2人がラジオ通して電話する回。このグループには"臣隆"というブラックホールが存在することを察知。10万ボルトを真っ向から浴びたような感覚で急降下した。臣隆というパンドラの箱を開けたい…気づいたらamazonで円盤を手当たり次第ポチっていた。

 

ここで拍車をかけたのがPlanet Sevenの発売。特典についていたライブ映像で完全に持っていかれた。かっこいい。余計な言葉は不要である、ただただかっこよかった。生歌で且つお上手、ダンスのキレが段違い、身体のクオリティーが申し分ない(贔屓)。ジャニーズという城の中にはない新鮮な魅力があった。体がどうLDHに抗おうが、本能が好きと言っている。食わず嫌いだったのだ。最高ではないか、三代目!見れば見るほど、7人がバランスよく強い!個性が全くかぶってない!ボーカルとパフォーマーの切磋琢磨、美しい!エンターテイメントの真骨頂!推せる!!!とヒロムへの背徳を感じながら本腰を入れた課金が始まった。よそ者ですが、土足で踏み入れさせていただきます、何卒。

 

 

【新規への葛藤】

とはいえ、抵抗はあった。今、この波に乗っかったら完全に新規だからだ。世間ではランニングマンがちょっとした流行、レコ大を手にした勢いのあるグループ。それに「ごく出は永遠の新規」と散々唱えていた自分の過去を思い出すとプライドがどうにも許せなかった。これではごくせんを見て隼人と竜かっこいい!とミーハーするのと同じだ…新規が我が者顔で仁亀を語ることがどれほど歯がゆかったことか…。なんて頭抱えても三代目への好きの加速は止められなかった。ごめんよ10年程前の思春期まっただ中の自分、どんなに喚いても立場逆転する日が来るから覚悟しておけよ。

 

ただ、新規という概念が180度変わった。新規は楽しかった。特に爆発して人気に火が付いていると新しい仕事が次から次へと舞い込む。新規仲間もいっぱいいるし、何より過去を掘ることが新鮮でたまらない。毎日がスペシャル!自分が新規だから新規に対する卑屈な気持ちも生まれないし、煩悩がないのだ。恐縮な気持ちは払拭できないが、心の環境は快適だった。引用になるが「古参は新規のベテラン、新規は古参の初心者」は名言だと思う。

 

こうしてずるずる三代目の沼へ落ちていった。(臣くんに落ちた話はくだらなすぎるので、ここでは省くこととする。)

 

2.ライブの話

【郷に入っては郷に従え】

さて、ジャニーズ用語で言うならばこれは坦降り。しかし土俵が違う。坦降りであれば異動で済むが、これは転職である。ゼロからのスタートだ。ちょうど足を突っ込んだのが2015ツアーBLUE PLANETを控えていた時だったため、私が感じた異文化をツアーに沿って偏見交じりに記録する。ここからは業務的なお話。

 

「ツアー日程がいつまで経っても出ない。」

三代目を認知した時には既に2015年にドームツアーを回ることがリリースされていた。おそらく解禁されたのは2014年暮れ。確か春からという枕詞がついていたのに2月になっても音沙汰なし。公式がツアーやると発表したら日程もセットで付いてくるのがあたりまえだったため、体験したことのない待ちぼうけを食らった。それにどういう風に解禁されるのかも分からない。スポーツ新聞に載るのか?はたまたネットニュース?いったいどこを張っていれば?ちなみに現在のツイッターアカウント(当時は知念くんのアイコン)で三代目ゴトを語り始めたのはこの議題だった。解禁元となったのはEX  FAMILY(FCの公式HP)。ツアーに限らず情報解禁はここに集約される。更新時間は正午(まれに夕方)。ちなみに今年もツアーの告知はされてても、ほとんど日程が解禁待ちの状態。

余談だが、LDHはこういった情報物の解禁が全く読めない。「普通オーラスで発表する。」は普通ではなかった。また、とりあえず情報を出すだけ出してありえないスパンでそれを眠らせたままにする。たとえばHiGH & LOW、三代目ツアー初日の2015年5月27日に全貌を解禁したのにも関わらず全く動きのないまま数ヶ月過ごしたこともあった。それに2016年にツアーがあるはずなのに未だに詳細は不明となっている(2016年1月時点)。

 

「日程が平日ばかりなのだが!!」

ようやく日程が判明したと思ったら今度は日程が鬼だった。15公演中、8公演が平日なのだ。どういう神経で組んだらこんなことになるのかと疑った。それにドームツアーなのに東京ドームがない。その代わりにたまアリがある。そして月ズレで京セラが2回ある。ジャニーズというブランドを思い知った。

すると、「ファイナル表記がないから、追加あるっしょ!追加で東京ドームくるっしょ!」という声が聞こえてくる。なんだ、このソースのない情報は。みんな口を揃えて言うし、いったいどこからその自信が沸いてくるのか。実績のない新規にとっては困惑であった。

そして迎えたツアーラストの地、8月西武ドーム。確かに追加の発表はあった。非常に喜ばしかったが、同時に動揺した。3日間公演の初日に発表した点だ。それまでオーラスに焦点を当てて駆け抜けてきたのに、あと2日間どう処理すればいいのかこの気持ち!消化不良よ…ジャニーズの常識じゃ大きな発表は最後の最後よ、バーロー!またひとつ、異文化を感じたのであった。

 

「チケットの取り方が違いすぎる問題。」

時系列が前後するが、日程が解禁されたら次はチケットの確保だ。ジャニーズのFCはご存じの通り今時アナログなゆうちょの振込書に必要事項を書き込み、先に振り込む形式(※一部後振り込みのGも有)。こっちの方が異色だろうという認識はあったもののLDHもなかなか複雑だった。エントリーの手段がありえない程あるのだ。ジャニーズはFCの一発勝負(まれに一般発売も)であるのに対し、LDHには様々な選択肢が用意されている。FC枠、モバイル枠、カード枠、プレガetc.とエントリーできるチャンスが多い分、枠が分散されてまあ当たらない。公演直前に見切れ席を解放するが、これがステージ裏の席で全く見えない。嘘だろってくらい見えない。これでいてアリーナ最前と同じ値段だから言葉を失う。

紙チケットと電子チケットに分かれていることも添えておきたい。この電子チケット、未だに慣れない。特別なデザインのないただのローソン発行チケットでも、私は紙チケットコレクターなので現代っぽい電子には抵抗がある。だが電子のみでしかエントリーできない媒体もあるのがネック。当落は紙チケットに関してはお馴染みナビダイアル。(紙は申し込みもナビダイアル。)ローソン設置のLoppiでも即座に確認できるのでその点は重宝している。電子は終始チケットボードを介しての手配。アリーナ席に列表記があるため予想がブロックのみで済むことも利点である。ジャニーズ文化の時が止まっているかのごとく浦島太郎なチケット関連の実態であった。あと定価が恐ろしく高い。(BPは定価10,800円だったね。※ここに手数料死ぬほど加算)

 

 「ガチャ…?」

ツアーグッズの話。ジャニーズ現場は初日、会場に行って初めてグッズの全貌が明らかになる。LDHは事前に解禁となり、更には購入までできる。私は現場でしか買ったことがないため在庫の状況は認識していないのだが、物理的に現場当日までに入手しておくことが可能なのである。

グッズに関して大きな文化の違いはカプセル、通称ガチャの存在だ。よく街中で見かけるアレだ。これに大量の人口が殺到する。メンバーそれぞれをモチーフにしたものから、ロゴのみの缶バッチまで、何種類ものガチャが存在する。7人もいるし、種類もあるし、こんなギャンブル興味ないと涼しい顔をしていたのも束の間。1回だけ、と手を出したのが終わりの始まりだった。推しが出るまでやり続けてしまう中毒性がそこにはあった。更にエスカレートし、メンバー7人全種類コンプリートしたい欲が発生。気付けば毎公演ひたすら回している自分がいた。これが1回500円も取る代物なためお財布への圧迫がたまったもんじゃない。このガチャの他にもメンバーモチーフのランダムで入手できるグッズが乱立しているため、セキュリティ上は禁止されているが現場の一角は交換会となっている。

 

「ライブの構成が違う。全然違う。」

まずコンサートとは言わず、ライブと言う。推測だがアーティストとしてのこだわりなのではなかろうか。分からんけど。ほどほどにジャニーズ現場に入っている分際として、2015年の三代目ドームツアーのみとの比較をする。円盤で拝見したものも織り交ぜているがLDH現場の総評ではないことは予めご留意いただきたく。何せ新規なので。

 

・フラッグ文化

右手にペンラ、左手にうちわを胸の高さで構える姿勢で育ってきた。圧倒的に違ったのはこの文化。フラッグ片手にマフラータオルを首から下げるのだ。光物禁止はアナウンスまでしていた気がする。ただ、フラッグを容赦なく頭の上にあげる人口がびっくりするほど多い。帽子のつばが広い人もたくさんいれば、面積とる頭の装飾をしている人も見受けられる。これでもって、後ろの人が文句言っているところをあまり見かけないのが驚愕だ。みんなが気持ちよく楽しめる様にと長年培ってきたマナーの継承が功を奏してジャニーズ現場では他の人の迷惑となる行為は徹底してタブーとされているのかもしれない。また、ツアーTシャツを着ている人口も多い。三代目はグループカラー青のため、現場は青の海である。

 

・ファンサ

言うまでもなく個人の主観で且つ現場ではほとんど臣くんしか追っていないため断言しにくいが、ファンサはない。今ツアー、スタンド最前、アリーナフロート最前いずれも入った上で、良席は近くで拝める付加価値のみと考えている。それぞれ個性はあるにせよ、彼らは総じて不特定多数の客席に向かって万遍なく手を振ることにとどまる。ディズニーパレードのキャラクターたちのような所作である。(うそつけ!ファンサしてるわ!という事実があったらすみません。少なくともフロート時の臣くんはいつも仏のような表情で赤ちゃんのような手を振っているか、客席なんて視野に入っていないかのごとくキメ顔炸裂して通り過ぎていくことばかりでした。)

また、「(ご法度とされているメンバーの名前が書いてあるタオル等を掲げている人を)誰々がしっかり無視した!さすが!」という類のレポが回ってくるが、持っていても持っていなくても特定の人にファンサするなんてことがまずほとんどないのだから、無視したのかの真相はこちらには図りえないのではと思っている。そのため良席に入ったからとはいえ、構ってもらえる確証はない。だが、“狙い投げ”はある。NAOTOさんプロデュースのTシャツで参戦した時、タオルを見事に狙い投げされた。物品が絡んでくると接触は無きにしもあらずだが、ジャニーズ現場特有のファンサはないと考える。(なのにフロートに乗って会場を徘徊するから中途半端でもどかしいのだけどね。)なお臣くんは高確率でお子様へ狙い投げしている。

 

・OVERTURE

突然暗転、黄色い悲鳴と共に一斉に立ち上がり、オープニングV、一気にボルテージ急上昇がコンサートの醍醐味だった。三代目はというと。開演時間を数分過ぎたあたりから演者さんが湧き出て、ざわめきキョロキョロする開演だ。暗転の興奮が大好きな身分として、この始まり方はなんとも不完全燃焼。何ステもするとだれてしょうがない。幸い、BPのセトリは1曲目にイントロで沸ける選曲だったためこの不完全燃焼は解消されたものの、TOW2014の1曲目は何回見ても納得できない。円盤で見たとき、誤ってアンコールから再生してしまったのかと停止ボタン押したくらいしっくりこなかった。LDHのセトリに関しては古株さんたちのご意見を聞いてみたい案件。

 

・MC

中盤に差し掛かったら着席してメンバーの生態を観察する時間。という認識は通用しなかった。本格的なMCはアンコールまでお預けなのだ。お気づきだろうが、ボーカル2人以外はマイクすら持っていないため、ライブ中は声を聞くこともできない。ありがたいことに三代目は7人でのおしゃべりが繰り広げられるが、EXILEはボーカルに加えて毎公演ランダムで選ばれしパフォーマーが挨拶をして、ライブ中1度も声を聞けないメンバーもいる。本体様は昨年ツアーAWの実態しか存じ上げないが、これはびっくりした。でも不思議なことに、パフォーマーの表現力がすさまじいからか、声を発さなくても満足度は十二分にある。ダンスに表情がある、と言ったら伝わるだろうか。指先まで感情がこもっているパフォーマンスのオンパレードなのだ。それまでダンスなんて余興くらいの感覚で(すみません)アイドル追っかけていたのに、ダンスひとつでこんなに魅了されるとは。

となると、休憩時間なく通すのかというとそうではない。ところどころに映像でつなぐ転換時間があるため、そこで各自空気を読んで座る。画期的だった。

 

・ライブビューイング

全国の映画館でライブの生中継を流す手法。オーラス付近の公演で実行される。ひねくれた性格ゆえ、ライブというナマものを中継するなんて邪道だろと私のジャニヲタの血がざわざわして卑下していた。それにライビュの人数も動員数に含まれていることが散見されてなぜか気分が良くなかった。でもこの配慮は優しい。AWオーラスで初めてライビュ入ったが、福岡まで飛ばなくても同じ空気を少しでも生で感じられるのはありがたかった。とにかくライビュの文化はジャニーズに現状存在していないため、カルチャーショックだった。

 

・アンコールの建付け

両者ともアンコールはセトリに組み込まれている暗黙の了解は一緒だ。しかし三代目現場のオーラスでダブルアンコ、トリプルアンコなんていうイレギュラーな対応はなかった。規制退場のアナウンスが男性の声になったらもう諦めろという都市伝説らしきものも三代目には存在しない。

だがアンコールにMCが食い込まれているため、アンコールのボリュームはかなりある。特筆しなければならないのはアンコールの濡れ場である。LDHが誇ってやまない鍛え抜かれた身体のお披露目曲がアンコールにあるのが鉄則なのだ。メンバーが一心不乱に吠えながら脱衣していく様は、傍から見たら狂っていると処理されてもおかしくないが、我々にとってはこの上ない極上の覚醒タイムだ。この時間のためにお金を払っているといっても過言ではないくらい、最高に昂揚する。山下健二郎が脱ぐ日は当たりである。

 

・全公演で同じクオリティーのものを作り上げることこそが美学

ツアー中盤から、違和感を覚えた。リバイバル公演のごとく、毎公演ほぼ同じMCなのだ。あれ、この話聞いたことあるぞ?デジャヴ?錯乱した。ほんのり突発的な会話が行わることもあるが、MCの8割は鉄板ネタと台本ありきのメッセージで覆われている。気付いた当初は散々にディスっていた。風情がないと。しかし、このクオリティー保持こそが彼らのプロ根性なのだ。あくまで完璧なステージを作り上げる。それは隅々まで細心の注意が施された作品ともいえる。よって、MCといえば自由奔放に内容の無い話と告知を織り交ぜながらふざける貴重な瞬間だという概念が一掃された。

加えて、煽りやアレンジも毎回一緒だ。「~というわけで!」「もっともっと!」「一緒に思い出を作りましょう!」「みなさん、盛り上がってますか?」「ありがとう!」気付けば同じタイミングで一緒に煽りを口ずさめるようになる。毎度あっぱれな同じ展開。このため、レポは間違い探しに特化してしまう傾向があった。

また、ツアーとは別に単発で出演するステージは基本的にツアーの短縮版となる。念入りにリハーサルして挑まないとダメなのか、1年を通して基本的に同じセトリを活用する。2015年はツアー外のステージでa-nationとドリフェスがあったが、見事にツアーセトリになぞられていた。ジャニーズがアドリブ力ありすぎるのか、LDHにこだわりがありすぎるのか、この2つしか知らないがために判断出来かねるが、両極端である。

 

総じて、ジャニーズの現場がメンバーとファンの“宴会”であるならば、LDH“おもてなし”であると感じた。「一緒に楽しもうぜ!」よりも「楽しんでいただけましたか?」の方が強い。どっちがいいなんていうのは「私と仕事、どっちの方が大事なの?」と彼氏に問うのと同じくらい愚問で、満足度の質は比較しようがない。三代目のツアー参戦を通して私の持っていたライブの常識はジャニーズという限られた枠内だったことが判明し、客観的に見るジャニーズは新鮮で面白かった。

 

以上がライブに付随した話。(BPの感想書き始めたら収集つかなくなったので全部削除したのはここだけの話。)こんな長い文章、大学のレポートでも書いたことないが懲りずに続ける。

 

3.備考

上記に付随しない事柄を思いつく限り列挙する。

 

・呼称

ジャニヲタは自分の推しを「○○担」と呼称するが、LDH界隈には特有の呼び方はないと思料する。クラスタも聞かないし、私の周りでは「推し」が主流だ。FCがEX FAMILYという名称から“famさん”呼びをされている方々はお見かけするが、私自身この呼び名に慣れ親しんでいないため、ここでは省略する。

 

・敬語

社外の人の前では社内の人間に敬語を使わないと社会に出て教わった。ところがどっこい、LDHはいつ何時でも上長に対しては尊敬の意を忘れない。テレビの中でも、我々ファンの前でも、敬うのはマストなのだ。確かに神のような存在であるのは百歩譲って分かる。でもそんなに崇める?と突っ込みたくなる気持ちは拭えない。かわいいからなんでもいいのだけど。

 

SNS

肖像権のリミッターが外れるとこんなにも身近に感じられるのかと、ここでもカルチャーショックを受ける。「今日の彼ら」というタイムリーな情報があちこちで飛び交うのだ。そのため尋常じゃなくアンテナを広範囲に張る必要がある。探偵力が磨かれてしょうがない。そのせいか洞察力や考察力に長けている方が非常に多く、なんという宝の持ち腐れなのだろうと幾度思ったことか。ツアー中は公式有料モバイルでリアルタイム更新がされるし、ステージ後のメンバー集合写真は毎公演アップされる。余韻に浸る時間を延長してくれる大変ありがたい文化だ。

 

・賞レース

今まで関係なかった賞に絡んでくる機会が多い。世の中にはこんなにいろんな賞があったのかと面喰った。たとえばレコード大賞。ジャニーズが出演しないため、見たことすらなかった。それがこちらに移籍したら大一番のイベントとなるのだから、人生は分からない。

 

・事務所に女(E-girls)がいる

共演したときに合法的に絡める異性がいるというのは信じがたい違い。悟りを開いて愛でるのみ。

 

4.最後に

批評の連続になってしまい説得力はないが、私はひたすらかっこいい、かわいいを連呼する単細胞ヲタクだ。ただ顔が好き。顔は裏切らない。三代目に関してはしばらく沸騰状態のままかと思うので心配はなさそうだが、いかんせん自分が熱しやすく冷めやすいタイプなため、この感触をなるべく新鮮なうちに残しておきたかった。すぐ上書き保存して忘れちゃうからな。でも次いつ違うものに心を奪われるか分からない不安と闘っているくらい、三代目の沼は深い。私がずっと好きでいますように。(日本語崩壊)

 

そうして気付けば三代目を超越して事務所をまるっと好きになった。縦社会が過ぎて少々宗教ちっくな側面もあるが、ハードボイルドに見えて実はハートフルな集団だったりする。みんな推せる。途中まで我々と同じ一般人だった男たちが、捨て身でがむしゃらに高みを目指す姿はきれいで美しいのな(超バイアス)。当人たち曰く断じてアイドルではないそうだが、その意思を尊重しつつアイドルと同じ要領で愛でても何ら支障はない。三代目を推すのは本当に楽しい。健全でポジティブなこの沼、最高だよ!

おちゃめで統率力あるなおちゃん、人一倍の温もりでブレない軸を持つ直己さん、立役者・才能の塊エリー、愛されてやまないムードメーカー健ちゃん、うちの切り札岩ちゃん、まっすぐピュアな主人公隆二くん、パリピ臣くん。我が軍がこれから見せてくれる「夢」の続きを引き続き追い続けたい所存である。(推しを面と向かって褒められなかったごめんね臣くん。パリピでもなんでもあなたの顔に今後とも課金します。)

 

というわけで、永遠の新規、始めてます。